「初恋」 [野鳥]
ツグミです。
若い頃読んだツルゲーネフの小説「初恋」に、登場人物が猟に出かける場面がありました。ツグミを撃ちに行くのですが、読みながら私はツグミがどんな鳥なのかわからず、もどかしい思いをした覚えがあります。
このころから、鳥や花の名前を知らないことに対してコンプレックスを持っていたのですが、最近、デジカメで野鳥を撮るようになって、ようやくツグミがどんな鳥かわかるようになりました。
鳩より少し小さいくらいの鳥です。冬になると、家の裏の畑の空き地でぼんやりしている姿をよく見ます。カメラを持って近づいても、よほど近寄らない限り逃げませんし、逃げても飛び立つわけではなく、ちょんちょんと歩いて逃げるだけです。
そんな姿を見て、なるほどこんな鳥だから、猟の対象になるのだと納得がいきました。ほとんどの野鳥は、カメラを向けただけで、逃げていってしまうのに、この鳥なら、すぐに鉄砲の餌食になってしまうことは間違いなさそうです。
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